男はみんなヤリチン・・・ただその機会がないだけ

ヤリチンとは相手選ばす、とにかくやりまくる男のことだ。これと同類の女のことをヤリマンと呼ぶのは君も周知のとおりだ。

自分で言うのも何だが、俺はヤリチンだ。ここ2年ほど、出会い系の行きずりの女とのべつまくなしやりまくってきた。基本的にひとりの女とは長く付き合わず、数をこなす。ちなみに意識してそうしているわけではなく、自然にそうなる。要は浮気性なのだろう。ほかにいい女を見つけると、すぐにそっちになびいてしまう。その意味でヤリチンは浮気男の典型だ。

だが俺はヤリチンのことを特に悪いキャラだとは思っていない。複数の精子を体内に入れようとするヤリマンは生物学的にいって不自然だが、子孫を数多く残すために精子を方々の牝にばらまくヤリチンの生態は、理に適っている。

君だってオナニーのときに特定のオカズに絞らず、次から次へとオカズを変えるだろう？

今日はあの娘にしよう、今日はあのお姉さん、といろんな女とセックスする妄想を抱くことがあるだろう？

その素質はヤリチンの素質なのだ。

男である限り、だれでもヤリチンになりえる。機会さえあれば。

俺の性遍歴を聞きたいか？

3日連続で別々の女とやったときはセックスの醍醐味を知った。感動した。同じ乳でも女が違えば弾力や柔らかみも変わるし、膣のかたちも匂いも微妙に違うし、しまり具合に至っては言うまでもない。声を出すタイミングや声色も全然ちがう。複数の女と連続してセックスしてみると、女というものが帰納的にわかってくる。

体験した女は、アパレルのヤリマン店員、スケベ人妻、頭の悪そうなアラサーOL、むっちりしているだけで他に能のない女子大生、スポーツジムのスレンダー美女、しゃれた女子校生、独身アラフォーの歯科医と様々で、もう忘れかけている。

その中でも一番楽しくセックスできたのは、アパレルの店員をやっているヤリマンだった。昨年の10月頃、一週間ほどセックスしまくって別れた。

ヤリチンはヤリマンと相性がいいことを知った。

逆に面白くなかったのは頭の悪そうなアラサーOLだった。名前は確かサエカ｡どんな漢字を書くのか不明。

「こんなに簡単に女を切るわけ？　切るのは髪の毛だけにしてちょうだい」

それが最後の言葉だった。