ブ男とブスが酔った勢いでセックス

彼女が欲しくて出会い系サイトに登録。可愛い子を求めて彷徨っていたら、ブスを見つけた。当然スルーするところだが、すぐに会いたいようなことが書かれてあり、本当にすぐ会えるのだろうかと、そんな旨い話があるのだろうかと、試しに声をかけた。ちょっと実験してみる感覚だった。

「本当に即会いできるの」

「写メ送ってくれたらね」

俺は容姿に自信がないから写真を貼っていなかったのだが、そのブスでさえ貼っているのだから顔を見せなきゃまずいだろうと写メを送った。

しばらく返答なし。

そして55分後、会ってもいいという連絡がきた。

「飲みに行きたいな…自分を見失うくらい」

その女のリクエスト通り、飲みに行くことに。

直視するのがきついブスだが、俺もブ男だからそんなこと言えない。彼女の目にも俺の醜い顔が映っているかと思うと、そのブス顔が分相応な顔に見えてくる。それは酒のおかげかもしれない。

だんだんと寛容な気分になってきて、ホテルに誘ってみた。

「いいよ…おまかせっ！」

のりのいいブスと、酔った勢いでホテルに入った。

酒の力があればブスでもセックスできる。

俺は自分を見失っていた。

ブスだったが、体は女だ。顔さえ見なければ、その体は乃木坂46のメンバーとそう大差ないかもしれない。俺は乃木坂のメンバーを一人ひとり思い出しながら女体を楽しんだ。尻の形がことのほか良く、乳首の立ち加減も魅惑的だった。口に含んで甘噛みしてやると、のけぞって歓ぶ。だがそのとき顔を見てしまった。逆立ちしても乃木坂のメンバーになれない顔がそこにある。

だがすぐに寛容な気分になる。ブスでも女だ。立派な女だ。こうしてセックスしていると気持ちいいではないか。これでいいんだこれで。セフレとして十分じゃないか。

セックス一回を終えたところでシャワーを浴びた。騎乗位でフィニッシュしたのだが、寸前で抜いたのて精液が腹に飛び散って気持ち悪かった。

さてシャワーを終えて部屋に戻ると、彼女が電話中。口調から、相手は仲の良さそうな女友達だった。

「え？　あっ　今ラブホ…酔った勢いでブ男とエッチしちゃったんだよね」（笑）

俺が部屋に戻っていることに気づいていない。

一瞬むかっと来たが、俺も似たような思いでこの女を抱いたから文句は言えない。

酔った勢いでブスとブ男がセックスしたその夜から今日で10日がたつ。

あれから互いに音信不通。

二度とあの勢いは戻らないと思う。